「あ あんたあ だれやったかねえ？」 と 指をさして 聞かれた
「ゆず庵よ」 と 答えたら
今度は 前のおばちゃんが
「ゆず庵だけは 二度と行かん」 と でかい声で
怒りながら 言い切った。
「あたしゃあ ゆず庵へ行って ひどい目におうた事がある」
「１回オムライスを食べに行ったら 髪の変な カッコをした
社長みたいなのが 出てきて」
モチをつくときの 合間に 手を入れてこねるように
「はい そりゃあ あたしです」 と すかさず 声を入れた
「料理注文して 他の周りのひとらあの料理は来るのに あたしらあの料理は
ひとっつも来んかった。」
「あんたが わすれちょったがやろ～ 」
「あたしゃあ 娘と ２時間待ったで」
「そりゃあウソやろ 待って ３０分やろう と 思うたけんど」
心底 ごめんなさい 注文を 通し忘れて 悪かった
ぜひまた 今度は このような事は ない様に いたしますと
心の中で ここの おばさんに お詫びしました。
けんど 面と向こうては 「すまらったねえ」 としか 言えんかった。
そればあ 怒っちょったき。
そればあ はっきりしちゅう ここの干物は こじゃんち
うまいき。 塩が 薄味で 絶品。
沖ウルメ こじゃんち でかかったねえ １８匹で
１０００円やったき ３６匹買うてきて ゆず庵の スタッフに
配って １０匹は おうて筋の 「居酒屋 万太呂」 に 差し入れしたら
焼いてくれた 脂が ぼたぼた落ちて まっこと うまかったっちや。
ほんで かつをの刺身を注文したら これがまた
ご じゃんち 脂が のって ウルうま～
５切れあったがやけんど ２切れ食べたら 満腹になって
カツオ刺身 と タイモの コロッケをパックに詰めて
あら 近くのコンビニに ケンメリの ４ドア ゆず庵社長も
のりよった 懐かしい 車 昭和４８年 を横目に
家の近所の 居酒屋 大将 へ 寄って
大将のママさんです 看板が大将かいちゅうき どんな怖いおじさんやろう？
と 思うて入るとちょっと 拍子抜けする
例の クジラの刺身を
持ち込みで みんなに 食べてもろうて
沖うるめは １０匹 食べてや と 差し入れをして
イカの１日干しも 焼いてもろうて みんなで食べて
ぽんちゃんに 電話して クジラの刺身が あるき たべにきいや～
と さそい・・・ ほいたら ５分で 飛んできたちや。
歌 カラオケを こじゃんち 熱唱しよったら・・
常連の お父さんが しっかり タンバリンを 叩いてくれよったがちや。
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